キユーピーは7月11日、同4日に開催された「製・配・販連携協議会総会/フォーラム」で、キユーソー流通システム、加藤産業との3社共同の取り組みが、「サプライチェーン イノベーション大賞2025」優秀賞を受賞したと発表した。
<左から、経済産業省商務・サービスグループ 平林孝之課長 加藤産業 加藤和弥社長、キユーピー 渡邊龍太常務、キユーソー流通システム 富田仁一社長>
同賞は、製・配・販連携協議会が、国内におけるサプライチェーン全体の最適化に向け、製・配・販各層が協力し、優れた取り組みにより業界をけん引した事業者に対し表彰するもの。
3社は「共同配送におけるASN入荷検品レスの実現」を目指し、大きく3つの取組を展開した。
まずはメーカー個社ごとに存在する「システム開発」「出荷指示のリードタイム」「届け先コード・商品コード」を、キユーソー流通システムで標準化し、一元対応とした。
標準ASNシステムを用いる卸同士が相互連携することで、運用ルール違いや、商流卸・物流卸が異なる小売専用センターにも、検品作業の効率化・省力化の取り組みを拡大。
さらに取り組み効果を最大化するため、積載効率の改善や、紙伝票文化に対するデジタル化も同時に推進した。
この結果、ドライバー検品と納品時の荷役作業のゼロ化を実現。また1運行あたりの納品数量が15%増加した。
着荷主側にとっても入荷検品時間を大幅に削減し、SKU検品作業(38分/車両)からパレット検品作業(2.5分/車両)へ移行したことで、93.4%の時間削減を達成した。
キユーピーは今後も、加工食品の持続可能な物流構築の実現に向けて、関係各社・業界団体と協力し、業界標準を志向したパッケージの整備・普及を推進していく方針だ。
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