置き配バッグ「OKIPPA」を展開するYperは8月2日、大手不動産・建設、ライフライン企業7社と、オートロックマンション向けOKIPPAの共同実証事業を開始した。
<実証実験の概要>

<Ninja Entrance>

マンションの玄関にインターネットや携帯電話から遠隔操作でオートロックの解錠が行えるライナフ社のIoT製品「Ninja Entrance」を設置し、同社とYperが共同開発した「宅配物の認証システム」の機能を検証する。
このシステムは、認証が完了した荷物と配送員のみに入館を許可する仕組み。Ninja EntranceとAIP連携することで、配送員がNinja Entranceに配送伝票番号を入力してオートロックを解錠・入館し、玄関前に設置されたOKIPPAバッグに荷物を預入することが可能になる。
これにより、宅配BOXがないオートロックマンションへの再配達や、宅配BOXの満杯問題、外部インターフォンでの呼び出しによる配送時間の浪費、新築・既築マンションへの外部サービス(ネットスーパー配送、洗濯物代行など)の連携といった課題を解消できる。
基本的な認証の仕組みは、Yperが2018年に実施したオートロックマンションの実証実験で検証済み。今回は、よりシステム連携を強化し、住民の利便性向上と配送効率の上昇、配送負荷の軽減についての検証を行う。
なお、実証事業は、デジタルガレージが開催する不動産関連スタートアップを対象としたグローバルな育成プログラム「Open Network Lab Resi-Tech」を通じて実施。プログラムのパートナー企業7社(コスモスイニシア、竹中工務店、東急グループ、東京建物、野村不動産ホールディングス、阪急阪神不動産、三井不動産)が実証実験で使用するマンションを提供する。