帝人は9月10日、ASEAN地域での樹脂製品への多様なニーズに応えるため、テイジン・コーポレーション(タイランド)社の敷地内にアセアンコンパウンド工場およびテクニカルセンターを新設し、稼働を開始したと発表した。
<現地で開催されたオープニングセレモニー>

<テイジン・コーポレーション(タイランド)社敷地>

<樹脂コンパウンド工場の外観>

ASEAN地域では、近年の人口増加や経済成長を背景に高機能樹脂製品の消費が拡大しており、これに伴い、樹脂コンパウンドの需要も高まっている。こうした中、帝人は日本と中国の自社工場、およびASEAN地域の協力工場でこれらの需要に対応してきたが、工場新設により、同地域の多様なニーズに迅速に対応できる体制が整ったことになる。
また、帝人は長年培ってきた樹脂コンパウンドの技術を駆使して樹脂製品の高付加価値化を推進しているが、新設したテクニカルセンターをASEAN地域の開発拠点と位置付け、市場成長率の高い同地域や中国に向けた製品開発を強化することにより、さらなる事業拡大を図っていくとしている。
■樹脂コンパウンド工場および開発技術センターの概要
生産工場:樹脂コンパウンドの製造
センター:樹脂コンパウンドの開発、技術サポートなど
所在地:タイ国アユタヤ県・バンパイン工業団地
(テイジン・コーポレーション(タイランド)社敷地内)
生産能力:約1万トン/年
延べ床面積:約6000m2(事務棟、開発センター棟含む)
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