矢野経済研究所は10月4日、RFIDソリューション世界市場を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。
<RFIDソリューションの国内市場規模予測>
2018年のRFIDソリューション国内市場規模は前年比6.2%増の383億1000万円だった。RFIDタグは主にアパレル産業で採用されているが、アパレル生産は中国や東南アジア地域を中心に展開されていることから、海外需要が主流であり、国内需要はまだ限定的である。
また、RFIDタグの価格自体は大幅に下落した一方で、リーダーやライター、アプリケーションソフトを含めたRFIDソリューションの導入はかなりの初期投資を必要とすることから、なかなか導入するのが難しく、物流業界でもRFID導入の動きはまだ鈍いとみられる。
2023年のRFIDソリューション国内市場規模は516億1,000万円を予測。今後もアパレル産業向けRFIDタグの需要が堅調に推移することに加え、金属対応タグやランドリータグ、真贋判定タグ等の高性能タグの需要が高まるものとみられることから、RFIDソリューション国内市場全体は高機能タグが牽引するかたちでの拡大基調を予測する、としている。