日本通運は10月15日、成田国際空港が主催するコミュニティに参画し、IATAが提唱する医薬品輸送品質認証(CEIV Pharma)の習得を目指すと発表した。
医薬品業界では、医薬品の適正な流通基準であるGDP(Good Distribution Practice)がEUで法制化されており、日本においても2018年12月28日に日本版GDPガイドラインが発出されるなど、原料や素材の調達から最終消費者への供給に至るまで、厳格な管理がグローバルレベルで要求されている。
この度、全国の医薬品貿易額の約半分を占める成田空港において、世界各国のGDP基準を包括した認証を取得することで、より安全で高品質な医薬品輸送サービスを、グローバルに提供していく。
2020年度下期、認証取得予定。
なお、日通は今年度から開始した「日通グループ経営計画2023~非連続な成長「Dynamic Growth~」において、医薬品産業を重点産業と位置付けており、GDPに基づく品質管理に加えて、医薬品供給のBCP対応やドライバー不足への対応を含め、医薬品物流の全体最適を実現する医薬品サプライネットワークを構築すべく、核となる国内4拠点(東日本、西日本、九州、富山)の倉庫建設を順次着工している。