商船三井と東北電力は10月15日、世界初の硬翼帆式風力推進装置「ウィンドチャレンジャー」について、石炭船への搭載に係る共同検討を本格的に開始すると発表した。
<原町火力発電所に着岸中のウィンドチャレンジャー搭載石炭船(シミュレーション画像)>

<航行中のウィンドチャレンジャー搭載石炭船(シミュレーション画像)>

ウィンドチャレンジャーは、風力エネルギーを伸縮可能な硬翼帆によって推進力に変換して利用する装置。船舶に搭載することで航行燃料の削減が可能となり、環境負荷の低減と経済性の向上が期待できる。
商船三井と東北電力は、従来から火力発電所向けの石炭輸送船へのウィンドチャレンジャーの搭載について検討を進めており、今回、東北電力の所有する石炭火力発電所の港湾施設でウィンドチャレンジャー搭載船の受入が可能と確認されたことから、共同検討を本格的に進めていくこととした。
今後、両社は、石炭積出港湾施設での荷役・入出港への影響や、航行時の温室効果ガス削減効果などについて検証を行い、2022年度以降の運航開始を目指し、協議していく予定。