フェデックス エクスプレスは11月21日、4歳の雄のパンダ、ベイベイ(貝貝)をB777F型の特別チャーター機「フェデックス・パンダ・エクスプレス」で中国・成都に輸送したと発表した。
<フェデックス・パンダ・エクスプレス>
<フェデックス・パンダ・エクスプレス搭乗前の食事(スミソニアン国立動物園提供)>
<出発前にコンテナ内でフルーツのアイスキャンディを食べるベイベイ>
<ベイベイの好物の積み込み>
フェデックスエクスプレスはスミソニアン国立動物園との協力のもと、物流サービスとオペレーションの強みを生かし、絶滅が危惧されるジャイアントパンダの輸送を無償で行ったもの。
ベイベイは2015年にスミソニアン国立動物園で生まれた雄のパンダ。両親のメイシャンとティアンティアンは、現在、ワシントンDCのスミソニアン国立動物園で暮らしている。
パンダの飼育員1人と獣医1人に付き添われたベイベイは、フェデックスが用意した特殊なコンテナに入れられ、特別な塗装が施されたフェデックスエクスプレス777型機で、ワシントン・ダレス国際空港から中国・成都までノンストップで輸送された。飛行中には、66ポンドの竹、2ポンドのりんごと梨、2袋の葉食性動物用ビスケット、2ポンドの焼き芋などの好物と、水が提供された。
輸送前には、1か月間をかけてベイベイをコンテナの空間に慣れさせ、快適な旅に備えた。成都に到着後、中国ジャイアントパンダ保護研究センターの新しい飼育員が駐機場でベイベイと対面した。ベイベイは雅安碧峰峡パンダ保護センターに移送され、同センターの隔離施設で約30日間過ごすことになる。スミソニアン国立動物園の飼育員は、ベイベイが中国の新居に慣れるまで、少しの間、ベイベイのもとにとどまる。
フェデックスエクスプレスは、ワシントンDCで動物園から空港までのベイベイの輸送もサポートした。ベイベイの輸送には、フェデックスで最も経験豊かなパイロットとドライバー、オペレーション・スペシャリストが選抜されて担当し、特殊貨物にエンド・ツー・エンドで対応する、業界最高水準の卓越したオペレーションを行う能力を示した、としている。
なお、フェデックスエクスプレスがジャイアントパンダの輸送を行うのは、今回で8回目。過去7回の輸送は「2017年:米国ワシントンDCから中国へ」「2013年:中国からカナダ・トロントへ 」「2012年:中国からフランス・パリへ」「2011年:中国からスコットランド・エディンバラへ」「2010年:米国ワシントンDCおよびアトランタから中国へ」「2003年:中国から米国メンフィスへ」「2000年:中国から米国ワシントンDCへ」。
フェデックス/日中の越境EC市場参入を支援するハンドブック発行