阪神阪急エクスプレスは9月29日、恩賜上野動物園(上野動物園)のジャイアントパンダ2頭を中国・四川省の成都双流国際空港(成都空港)へ輸送するサポートを行った。
今回中国へ返還されるジャイアントパンダはリーリー(オス19歳)とシンシン(メス19歳)の2頭。2011年2月の来園から13年と7か月での返還となる。
29日未明、リーリー・シンシンは園舎から特注の輸送箱に移動、阪神阪急エクスプレス手配の専用車に積載され4時に上野動物園を出発、5時30分に成田国際空港・保税蔵置場に到着した。
2頭を輸送車両に載せたまま輸出通関を済ませ、別の保税上屋まで移動、トラックから輸送機材に積み替えられ、中国・順豊航空のチャーター機に搭載。この間、2頭は興奮する様子もなく、同乗した上野動物園の飼育係や獣医師とともに定刻通り8時に成都に向けて飛び立った。
上野動物園によると、航空機は同日成都空港に到着。検疫など中国側の手続きを終えて2頭は中国ジャイアントパンダ保護研究センター碧峰峡基地に無事に到着したという。
阪神阪急エクスプレスは、動物輸送のパイオニアとして、これまでの経験と実績を活かした輸送を通じ、世界の繁殖プロジェクトの支援、絶滅危惧種の保護、生物多様性の保全に協力していく。