フェデックスは10月22日、「フェデックス・パンダ・エクスプレス」によって、米国と中国の間で計6頭のジャイアントパンダを往復2便で輸送したと発表した。
往路はジョージア州アトランタから中国の成都へ4頭を輸送。復路は成都からワシントンD.C.へ2頭を輸送した。
「フェデックス・パンダ・エクスプレス」は現地時間10月12日、アトランタのハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港を出発。10月13日に中国・成都双流国際空港へ輸送した。
輸送したパンダ4頭は、1999年からアトランタ動物園に居住していた「ルンルン」と「ヤンヤン」、その間に2016年に生まれた双子の「ヤールン」と「シールン」。
4頭が成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地に届けられた後、復路では現地時間10月15日、成都双流国際空港を出発し、ワシントン・ダレス国際空港に到着した。
復路で輸送した2頭は「バオリー」と「チンバオ」で、フェデックスが2023年11月に中国へ輸送した「メイシャン」と「ティエンティエン」の孫にあたるという。
2頭はワシントンに到着後、トラックによる陸路で輸送。2025年1月の一般公開を控え、検疫の手続きに入った。
なお、フェデックスは20年以上にわたり、中国政府や世界各国の動物園と協力し、中国と各国間におけるジャイアントパンダの安全な輸送に取り組んでいる。
企業の継続的な社会的責任、環境保全活動の一環として、輸送費用はフェデックスが寄付した。
フライトには動物ケア専門家が同乗し、貨物として竹や水など食糧も輸送したほか、パンダが移動中に過ごすオリに慣れる時間を事前に設けるなど配慮した。