日本郵船は2月10日、同社が50%出資するKnutsen NYK Offshore Tankers AS(KNOT社)が、イタリアに本部を置く石油・ガスメジャーENI社の子会社ENI Trading & Shipping S.p.A社と、LNGを燃料とするシャトルタンカー2隻の長期定期用船契約を締結したと発表した。
<シャトルタンカーのイメージ>
KNOT社初となるLNG燃料シャトルタンカーは、韓国のDaewoo Shipbuilding & Marine Engineeringで建造され、2022年の竣工後、北海、バレンツ海で産出される原油のシャトル輸送に従事する予定。LNG燃料の使用で、従来の重油を燃料としたシャトルタンカーと比べCO2排出量を削減し、環境負荷低減に寄与する。
北海海域はENI社がVår Energi社を通じて油田・ガス田権益を多数保有する地域で、ENI社はこの海域でのメジャープレーヤーの1社。KNOT社にとって、ENI社向けのシャトルタンカーは3・4隻目の契約となる。