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商船三井/国立機関とエンジンのデジタルツイン技術で共同研究

2020年02月28日/IT・機器

商船三井は2月27日、海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所と「主機のデジタルツインモデルに関する共同研究」を行うと発表した。

<デジタルツイン技術の適用による主機バーチャルモデルと主機状態計算のイメージ図>

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共同研究では、主機の運転状態の可視化を推進するため、商船三井の運航船で収集した実海域運航データを使用し、2サイクルディーゼル主機のデジタルツインモデルを共同で開発・検証する。

主機デジタルツインモデルを開発することで、運航中に把握が困難な主機状態量(掃気量・排気ガス熱量など)を可視化し、主機の運転状態や経年劣化度合の推定を高精度化することを目指す。

既存のセンサー計測値から得られる情報をより多面的に捉えることで、故障予兆診断技術の精度向上と、状態基準保全手法の確立に寄与。

さらに、荒天航行時などで、主機が非定常状態にある際の主機関性能も高精度に把握することが可能となり、トルクリッチの防止やトルク変動の抑制など最適で安全な運転へと繋げる。

デジタルツイン技術とは、物理世界の出来事をデジタル上にリアルタイムで再現する手法。システム上に双子のようなシミュレーション空間を構築し、設計変更や個別カスタマイズによる最適化や状態診断・故障予兆などに用いられる。

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