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Blue Yonder/ DHLサプライチェーンと新プラットフォーム導入

2020年06月25日/IT・機器

Blue Yonderは6月25日、DHLサプライチェーンと共に、Microsoft Azure上で稼働する、倉庫向けロボット統合のための新たなプラットフォームを導入したと発表した。

この新たな「プラグアンドプレイ」仕様のロボティクス・プラットフォームは、倉庫や物流施設に新しい自動化機器を導入する際の統合時間やプログラミング作業を大幅に短縮するとともに、DHLの顧客企業が個々のビジネスニーズに応じて適切なロボティクスシステムを柔軟に選択することを可能にする。このソリューションは、Microsoft Azure IoTとクラウドプラットフォームサービスを活用している。

DHLサプライチェーン、マイクロソフト、Blue Yonderの3社は、今回の協業により、顧客中心のコントラクト・ロジスティクス、グローバル規模でのセキュアなクラウドコンピューティング、シームレスなエンドツーエンドのサプライチェーン統合といった各社の強みを融合し、幅広い業界の顧客の倉庫管理とオペレーショナル・エクセレンスの向上に貢献するとしている。

DHLサプライチェーンのマルクス・フォス グローバルCIO兼COOは、「DHLサプライチェーン全体で2000以上の拠点を運営しているため、私たちは、新しいロボットを既存のプラットフォームに統合し、 顧客の様々な倉庫管理システム(WMS) に接続することがどれほど複雑で、時間とコストがかかるかをよく理解している。これこそが、この新たなプラットフォームが非常に効果的なところ。マドリッドのある拠点では、6 River Systems社のロボットをこの新しいプラットフォームに初めて導入したところ、統合時間が既に60%短縮されたが、今後予定されている導入においては、最大90%の改善を見込んでいる」と述べている。

マイクロソフトのAzure IoTコーポレートのサム・ジョージ バイスプレジデンは、「常に変化する顧客ニーズに対応するためには、弾力性と柔軟性のあるサプライチェーンの構築が不可欠。DHLは倉庫ソリューションをデジタル化することで、複雑なIoTシステムの統合を劇的に簡素化し、ロジスティクス業界に新たなビジネスチャンスをもたらしている。その結果、スピード、 グローバル展開、コスト削減、セキュリティの向上が実現した」と話す。

Blue Yonderのリッシュ・リッシCEOは、「DHLは、Blue YonderのLuminateプラットフォームを利用することで、クラウドベースのSaaSアプリケーションを通じて、今後、同社の全物流拠点にシームレスに導入することが可能なソリューションを実装することができた。繁忙期の労働市場では人手不足が叫ばれているが、DHLの拠点ではロボットベンダーを迅速に導入することで、 リソースのキャパシティ増強と同社の従業員を支援することが可能になった。この初期導入プロジェクトは、関わった全関係者が真に協働することによって実現した」と述べている。

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