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日本郵船/メタノールが燃料のケミカルタンカーを長期傭船契約

2020年12月01日/IT・機器

日本郵船は12月1日、グループのNYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd.(NBAsia)が、世界最大のメタノール生産会社Methanex Corporationが100%出資するWaterfront Shipping Company Limited(WFS社)と、メタノールを燃料とする新造ケミカルタンカー2隻の長期傭船契約を締結したと発表した。

<メタノール燃料船のイメージ>
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この船は、重油だけでなく環境負荷の低いメタノールも燃料として使用できる、二元燃料エンジン搭載船。2022年に現代尾浦造船(韓国)で竣工し、同社グループのNYK Shipmanagement Pte. Ltd.(NYKSM)の管理のもと、WFS社に貸し出される予定。

二元燃料エンジンは、メタノール使用時に重油と比べて硫黄酸化物(SOx)排出量を約99%削減し、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)排出量も削減する、環境負荷の低いエンジン。国際海事機関(IMO)が定めるSOx Global Cap規制を始めとした、国際海運の環境規制に対応している。

NYKSM社が管理し、NBAsiaからWFS社に貸し出される二元燃料エンジン搭載のメタノール燃料船は、2019年に竣工した“Takaroa Sun”に続き、この船が2・3隻目となる。同社グループ内でメタノール燃料船の船舶管理ノウハウを蓄積し、環境にやさしい輸送に貢献するとしている。

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