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ESR/日本で最高層9階、36.5万m2の物流施設を川崎市で着工

2020年12月04日/物流施設

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ESRは12月4日、神奈川県川崎市川崎区東扇島で36.5万m2のマルチテナント型物流施設「ESR東扇島ディストリービューションセンター(仮称)」を3月着工に向け地鎮祭を執り行った。

東扇島DCは日本でもトップクラスの延床面積を持つ上に、9階建てという国内最高の高層構造を持つ物流施設となる。これは容積率が400%と高かったことから実現したものだ。

<完成予想外観パース>
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<位置図>
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<高層階を持つESR東扇島DCの完成予想動画>

立地面では、首都高速横羽線、首都高速湾岸線、環状8号線、第一京浜、東京港アクアライン等豊富な近隣へ接道する幹線道路を持つ。また、京急大師線立体道路、羽田連絡道路、川崎港臨港道路(2023年完成予定)など道路の新設もある。羽田へ20分圏内、後背地には需要が高い川崎市がある。

建物仕様では、使い勝手の良い庫腹幅、大型車・普通車動線分離。庫内スペースは、最大6分割対応するほか、さまざまなプランを検討中だ。BCP対応では、ハザードマップでは、洪水浸水想定0m、津波想定0m、高潮想定0mだ。

<ESRのスチュアート・ギブソンCEO(左)と英国のポール・マデン駐日大使>
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ESRのスチュアート・ギブソンCEOは「このプロジェクトは4年前に土地を購入し、鋭意開発を進めてきた。私自身も双子の子供がいるが、まさに子供と同様に愛おしく感じている特別なプロジェクトで、当社のランドマークになる物件だと思っている。未来に向けての都市開発のケーススタディになると信じている。当初3億8000万ドルの投資が5年後には38億ドルの価値になると見込んでおり、さらに約4000人の雇用を生むものと思っている」とその期待の大きさを語った。

地鎮祭には英国のポール・マデン駐日大使も駆けつけ、「ESR社の成長には目を見張っている。英国の優れたビジネスマンが日本で大きな成果を収めていることは喜ばしく、スチュアートの友人としても個人的にとてもうれしい。2020年は新型コロナウイルスにより、世界経済は深刻な影響がでており、辛い経験もたくさんあった。しかし、本日のような晴れやかな出来事に立ち会えたことはとても喜ばしい」と述べた。

また、松波秀明取締役は「この周辺には冷凍冷蔵倉庫が多く、ESR東扇島DCでも顧客の要望があれば対応する」とし、さらに「今後スクラップ&ビルドで冷凍冷蔵倉庫の需要の拡大に応えていきたい」としている。

武田諭シニアディレクターコンストラクションヘッドは「この施設は利用者の五感に響く施設にしたい。気持ちが高ぶり高揚感の持てる場やくつろぎの場所といったものを、空間・環境設計で整えたい。物流はインフラであり、よりよい物流を実現するための施設開発が私たちの使命だと思っている」と話した。

なお、同社の物件の特徴であるアメニティ面の充実については「これまででベストだ。オープンキッチン、スカイデッキ、バー等、すべて網羅する予定。さらに、2レーンのボウリング施設設置も検討中」とギブソンCEOは付け加えた。そして、今後は「データセンターの開発に取り組む。土地はすでに用意している。まずは関西で開発を進める予定だ」と来年度に向けても着々と準備を進めている。

<現在の建設用地の様子>
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■概要
名称:ESR東扇島ディストリビューションセンター
所在地:神奈川県川崎市川崎区東扇島225
敷地面積:7万7725m2
延床面積:36万5389m2
階数・構造:地上9階建て 柱・梁:S造
細部についてはプラン計画中

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