景気動向調査/「運輸・倉庫」は6か月ぶりのマイナスに

2021年01月08日 

帝国データバンク(TDB)は1月8日、「TDB景気動向調査」(2020年12月調査)の結果を発表した。

<全国の景気DI>
全国の景気DI

それによると、全体的には2020年12月の景気DIは前月比0.4ポイント減の35.0となり、7か月ぶりに悪化した。国内景気は、新型コロナウイルスの感染再拡大などで持ち直し傾向がストップした。今後の景気は、一時的に後退すると見込まれるものの、新型コロナウイルスの感染状況次第ながら春頃に底打ちしたのち、緩やかな上向き傾向で推移するとみられる。

10業界中、「サービス」、「運輸・倉庫」、「小売」など8業界がマイナス、「製造」など2業界がプラスとなった。全国的な観光施策の停止などで人の移動が抑制され、「サービス」や「小売」を中心に景況感が悪化した。

「運輸・倉庫」の景気DIは31.5となり、前月比1.0ポイント減。6か月ぶりのマイナス。「その他」を除く9業界のなかで景気 DIは最も低く、景況感を「悪い」とする企業は70.7%と再び7割を超えた。人の移動が再び抑制されるなか、旅行代理店やバス・タクシーといった旅客自動車運送など、観光業に関連した業種の景況感が悪化した。

他方、製造業の持ち直しで荷動きが活発になり、一般貨物自動車運送などは持ち直しの動きとなっているものの、アジアにおける輸送用空コンテナの不足や、軽油など燃料費の高騰を懸念する声もみられる。

業界別の景況感企業の声の「運輸・倉庫」では、現在について、「11月以降、ブラックフライデーや年末向け商品などの荷物取扱量が、大きく増加した結果、業績が良くなりつつある(一般貨物自動車運送)」の声があるものの、「自動車産業を中心に生産が急激に回復しているものの、新型コロナウィルスの再流行による消費低迷が影を落としつつある(普通倉庫)」、「新型コロナウイルスの影響で船が遅れたり、スペースが取れない、コストが高いと何重苦にもなっている(港湾運送)」の声も。

一方、先行きについては、「新型コロナウイルスの影響、および中国の景況感次第であり、不透明感は拭えないが、若干良くなるとみている(港湾運送)」、「鋼材単価の値上がり、新型コロナウイルスなど先が読めない(一般貨物自動車運送)と先行きが読めない展開を危惧する声が挙がっている。

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