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MUJIN/カインズの物流センターで高積み対応デパレロボ稼働

2021年02月09日/IT・機器

MUJINは2月9日、オークラ輸送機とともに、カインズの物流センターで高積み対応のマスターレス混載デパレタイズロボットを稼働させたと発表した。

稼働したロボットは、作業負荷が高い高積みされたケース品の荷下ろしの自動化を実現した。積み高は2.3mまで対応しており、マスターレスで事前のケース登録をせずに混載状態のパレットから荷下ろしを実行できる。

対象物のサイズや重さを自動判別し、最適な速度で安定的な荷下ろしを実行。一般的に認識が難しいとされている無地で透明テープが貼られたケース品にも対応できる。

高積み荷降ろしの自動化には、MUJINが持つ2つの技術が寄与した。

1つは、超広範囲視野の3D認識技術。ロボットは上部に配置された3Dビジョンから積荷の状態を認識し、その情報を元に積み下ろしを行うが、高積みされた荷物の場合は3Dビジョンからの距離が遠い最下部の荷物までを認識する必要がある。今回、MUJINでは3Dビジョンの高機能化によって高さ2.3mの積荷の認識を可能にした。

2つ目は、ロボット可動域を最大限利用する動作制御技術。高積みの場合、ロボットの動作範囲が広くなるが、動作範囲に合わせて大型のロボットを導入すると、ロボットの設置スペースを大きくとる必要がある。そこを、MUJINのロボット制御技術によって可動域一杯までロボットを適切に動作させ、より小型なロボットで対応範囲をカバーすることに成功した。

 

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