NTTデータ グローバルソリューションズ(NTTデータGSL)は2月17日、AIを活用した在庫管理ソリューションを提供するVerusen社(旧オーティット社)と、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)実現を支援するため、業務提携を行ったと発表した。
ベルーセン社は、SAP社が展開するスタートアップ支援プログラム「SAP.iO」企業に選定されており、在庫情報を可視化し、AIを通じてサプライチェーン上での在庫管理を最適化するクラウドプラットフォーム「Verusen(ベルーセン)」を提供している。
ベルーセンにより各拠点に保管されている在庫情報を分析、可視化することで、在庫管理費用を削減し、また在庫の過不足による機会損失や廃棄を防ぐことが可能になる。
今、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、市場や社会環境の変化に素早く対応できる、よりインテリジェントなサプライチェーン管理が求められている。在庫の可視化に加え、ベルーセンのクラウドプラットフォームは、精度の高い在庫情報に基づいた需要予測を行い、最適なタイミングで調達を行うなど、サプライチェーンの最適化を実現する。
また、ベルーセンのクラウドプラットフォームは、SAP社のERPを含む、複数のシステムと連携可能であり、最新のAI技術でSAP S/4HANA 上での在庫管理やサプライチェーン管理を最適化することができる。
NTTデータGSLは、この業務提携により、同社が提供するSAPソリューションの在庫管理機能やサプライチェーン管理機能をさらに強化し、SAP社のS/4HANA を利用する同社の顧客に対し、ベルーセンのクラウドプラットフォームを提供することで、顧客のビジネスの生産性向上を支援する。
なお、ベルーセンのクラウドプラットフォームが日本で提供されるのは、今回が初めて。NTTデータGSLは、2月17日よりベルーセン社との共同マーケティングを開始し、5月よりこのサービスの本格展開を予定している。