事務機器・建設用工具メーカーのマックスは7月1日、群馬県高崎市に物流倉庫を拡張移転したと発表した。
新物流倉庫は吉井工場の隣接地に建設。マザー工場の玉村工場と併設した物流機能を移管し、保管床面積を従来比1.3倍、保管能力を1.5倍に拡充し、事業拡大や海外工場設立といった生産体制の変化に対応可能な体制を整備した。
新物流倉庫ではITを活用した新システムを導入し、工場出荷時の棚番地の割り振りによる入庫や保管場所のシステム管理や、出荷頻度やボリュームに合わせた異なる保管形態での管理などにより、作業効率を向上。パレット自動倉庫を6機導入し、1700パレット以上の保管能力を確保している。
また、働き方改革プロジェクトの一環として、倉庫エリアを含む全館に空調を完備。倉庫2階部分には食堂や周辺風景を一望できるテラスを設け、従業員が働きやすい職場環境を整えた。
さらに、屋上には太陽光発電設備を設置し、新物流倉庫および隣接する吉井工場へ電力を供給。両施設で使用する電力の28%を太陽光発電で賄うことで、年間110トンのCO2排出量削減を実現しており、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)で定める「ZEB」認証を取得した。太陽光発電の電力は災害などの停電時に活用し、倉庫を稼働できる体制を整備している。
マックスでは、新物流倉庫を次世代物流のモデル倉庫として位置づけ、将来の物流拠点改革につなげていく方針。
■マックス吉井倉庫 概要
所在地:群馬県高崎市吉井町岩井866-1
敷地面積:7万1067.23m2
延床面積:1万4223.74m2
構造・階数:鉄骨造・地上2階建て
竣工:2021年5月
本格稼働:2021年7月