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プロロジス/東北エリア最大のマルチテナント型物流施設開発へ

2021年08月05日/物流施設

プロロジスは8月5日、岩手県紫波郡矢巾町において、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク盛岡」の開発を決定したと発表した。

<「プロロジスパーク盛岡」完成予想図>
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プロロジスは、東北エリアでは宮城県仙台市などに賃貸用物流施設を展開しており、岩手県内での開発は初めてとなる。延床面積は約10万m2の計画であり、東北エリアの物流不動産市場において最大規模の物流施設となる。日用雑貨、食品を中心とする複数の企業から引き合いを受けており、引き続き入居企業を募集している。

「プロロジスパーク盛岡」の開発予定地は、東北エリアの物流動脈である東北縦貫自動車「盛岡南IC」から約4.7km(約8分)、県道13号からも約1.5kmと至近に位置する。盛岡市を中心とする消費地にアクセスしやすく、3時間以内に、南は仙台、北は本州最北まで到達可能。さらに、国道46号の利用により秋田県への配送利便性にも優れているため、青森・秋田・岩手の東北三県をはじめ東北地方広域への配送に最適な立地だ。開発地に隣接し、高稼働率を維持している物流集積拠点「岩手流通センター」には、大手物流企業などが進出し、東北三県の物流ハブとなっている。

プロロジスはこれまで、東北エリアにおいては仙台マーケットを中心に物流施設を提供してきた。しかしながら、災害への備えや、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働への上限規制が厳格化する「2024年問題」への対応として、東北エリアにおいても拠点分散化ニーズが増加している。現在、東北の物流ハブとなっている仙台エリアに加えて、今後は北東北への中継地点として、開発地予定地周辺への立地ニーズが伸長するとみて進出を決定したもの。

山田御酒社長は「東北のハブというと仙台の地が浮かぶが、東北も広く、特に北東北の青森、秋田、岩手の3県には大企業も多く進出し、注目が集まっている地域だ」と述べている。

「プロロジスパーク盛岡」は、約7万4000m2の敷地に地上3階建て、延床面積約10万m2のマルチテナント型物流施設として開発する。

上り下り専用のスロープを設け、各階のトラックバースに45フィートコンテナセミトレーラーがアクセス可能な仕様。ワンフロアでの最大の賃貸面積は約1万9000m2、最小面積は約5000m2からとする計画だ。また、区画ごとに片面バース、両面バース、高床式、低床式を組み合わせた仕様とし、入居カスタマーの多様なオペレーションのニーズに応える計画。防災、BCP(事業継続計画)の観点から緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機などを備える予定であり、環境負荷軽減の観点から屋根面に太陽光発電の設置を検討している。また、十分な寒冷地・積雪対策を講じる計画としている。

■概要
名称:プロロジスパーク盛岡
開発地:岩手県紫波郡矢巾町大字広宮沢
敷地面積:約7万4000m2(約2万2000坪)
計画延床面積:約10万m2(約3万坪)
構造:地上3階建て、鉄骨造(予定)
着工予定:2022年春
竣工予定:2023年冬

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