SBSホールディングスは8月25日、日本包装技術協会が主催する「2021 日本パッケージングコンテスト」において、SBSグループのSBS東芝ロジスティクスが包装技術賞と包装部門賞をダブル受賞、また、SBSリコーロジスティクスがリコー、タイヨーと共同開発し、包装部門賞を受賞したと発表した。
<受賞したジグザグ収納トレイとエレベータドア枠用伸縮式通いコンテナ>
SBS東芝ロジスティクスは、全383件の応募の中から選出され、ロジスティクス賞、大型・重量物包装部門賞のダブル受賞となった。また、同社の受賞は19年連続受賞となる。
ロジスティクス賞を受賞した「ジグザグ収納トレイ」は、液晶表示パネル輸送のためのトレイ包装。液晶パネル裏面の突起物をかわしながらトレイを互い違いに積み重ねることにより、積載効率を2.5 倍に向上、輸送費を半減させた。
また、大型・重量物包装部門賞を受賞した「エレベータドア枠用伸縮式通いコンテナ」は、木材使用量 95%削減、開梱と台車積み替え時間 80%削減を実現した。製品に合わせて長さ4段階・高さ7段階の可変、フレキシブル転倒防止金具、人力運搬可能なキャスターのワンタッチ着脱を有した複数台の製品を縦置き収納できるコンテナだ。
SBSリコーロジスティクスは、工業包装部門賞を受賞した「二方向より内容物の出し入れが可能な包装箱」は、長尺で繊細な商品を入れるためのオール段ボールの包装材。複合機内で取り込まれた画像をコピー用紙へ転写する「ベルト」と呼ばれる部材を包装するために開発した。
長方形型の包装材の最小面から商品を入れ、最大面から商品を取り出せる「二方向性」の設計で、商品入れ込み時、取り出し時の作業効率を30%高めた。また最大面からの取り出しを誘導する、「手掛け」部位を取り入れ、取り出し時の商品破損を防ぐ工夫を取っている。
同社の入賞は9度目で、精密商品包装材に定評を受けてきた。今後も、包装商品の特性や作業・納品プロセスの把握から始まる包装設計を通じ、顧客の商品品質やSCMを支えると共に、ユーザビリティーに優れた包装材を追求し続けていくとしている。
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