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日本GLP/年内満床稼働へ、マルチでの汎用型冷凍冷蔵倉庫に挑戦

2021年09月24日/物流施設

日本GLPは9月24日、神奈川県相模原市に「GLP ALFALINK 相模原1」を竣工させた。ALFALINKシリーズの竣工は千葉県流山に次いでのもの。

<左からギオンの祇園会長、西濃運輸の中田取締役、日本GLPの帖佐社長、佐川急便の広瀬営業部長>
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竣工に伴い、西濃運輸、佐川急便、ギオンといった入居企業が発表され、相模原1全体では10数社により、すでに7~8割のスペースが埋まっているという。年内満床稼働が確実視されている。

<日本GLP帖佐社長>
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3社が参加した竣工記者会見で、日本GLPの帖佐義之社長は「ALFALINKは日本GLP20年の物流施設開発の知見を集大成したもの。今回、GLP ALFALINK 相模原の中核の一つとなる『GLP ALFALINK 相模原 1』、そして Open Hub を象徴する共用棟『リング』が竣工。その立地の良さや、広大なスペースから生まれる共創の機会、そして『ALFALINK』という新たなコンセプトに賛同を得て、入居企業は10数社を超え、ターミナル機能をはじめとする多機能で、多用途が可能な施設を業容の拡大と効率化を目指して活用してもらうことにすなった。『GLP ALFALINK 相模原 1』で創造される新たな価値や機会を通じて、入居企業のビジネスのさらなる拡大と成長をサポートできることを嬉しく思う」と述べた。

<ギオンの祇園会長>
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ギオンの祇園義久会長は「相模原市で弊社が物流業を始めて50数年。食品関係が約7割、残り3割が自動車部品等。今回、『GLP ALFALINK 相模原1』では3温度帯の冷凍冷蔵倉庫を運営することにした。内装等で稼働までにはまだ半年程度かかる予定だが、近隣5か所のセンター、そして3年後には、日本GLPの協力を得て、相模原市の南に弊社独自の物流センターを作る予定もあり、物流施設の再構築を果たしていきたい」と今後に向けての期待を語った。

<西濃運輸の中田取締役>
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西濃運輸の中田晃取締役は「西濃運輸では特積みの西濃からロジスティクスの西濃という経営方針を掲げている。『GLP ALFALINK 相模原1』により、顧客のニーズに応えるとともに、共創ができる環境の中で、佐川急便、ギオンとの相互補完的な業務が期待できるものと思っている。すでに一部稼働しているが、以前の場所から移ってきた従業員からは、なにもかも雲泥の差と喜んでおり、環境的にも申し分ない施設と考えている」と話した。

また、佐川急便の広瀬禎之営業部長は「まだ、稼働していないので、評判等は聞くことができないが、非常に素晴らしい施設だと思っている。物流業界も人出不足が深刻で、当社でも女性雇用率を30%まで上げようとしているが、その意味では、この施設は理想的。しかし、まだまだ増やしていくには、さらなる改善が必要だろうと考えている」と述べた。

その後、質問に答える形で、今回採用したマルチテナント型での冷凍冷蔵倉庫設置について、「冷凍冷蔵倉庫のニーズは非常に大きい。しかし、マルチテナント型の中でカスタマイズして完璧に作りこんでいくと、汎用性の低いものになってしまう。マルチテナント型で汎用性の高い冷凍冷蔵倉庫というのも一定の需要があるものと考えており、今後も開発を続けていく。また、需要が大きくなると予測されているデータセンターについては、物流部門とは別のセクションで展開していくつもりだ」と帖佐社長。

さらに、「ALFALINKのコンセプトはまだまだ完成形ではない。これまでの物流施設開発の知見の集大成がALFALINKだが、まだまだ物流は進化することから、開発を進めている大阪のALFALINK茨木ではさらに進化したものになるだろうと考えている」と話した。

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