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JR貨物、ユーグレナ/次世代バイオディーゼル燃料の使用開始

2021年10月13日/IT・機器

日本貨物鉄道(JR貨物)とユーグレナは10月13日、JR貨物越谷貨物ターミナル駅において、ユーグレナ社が製造・販売する次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用することで合意し、10月1日より同駅構内のコンテナ移送トラックにおいて使用を開始したと発表した。

<次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」をコンテナ移送トラックへ使用>
20211013jrkamotsu - JR貨物、ユーグレナ/次世代バイオディーゼル燃料の使用開始

次世代バイオディーディーゼル燃料「サステオ」は、使用済み食用油とユーグレナを原料として製造されている。「サステオ」は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、原料となる使用済みの食用油の原材料である植物もユーグレナも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されている。

ユーグレナ社は、2005年に世界で初めて石垣島で微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功し、ユーグレナ等の微細藻類を活用した食品、化粧品等の開発・販売を行うほか、バイオ燃料の商業生産に向けた研究開発を行っている。「Sustainability Firstをユーグレナ・フィロソフィーと定義し、様々な事業を展開している。

JR貨物は、バイオディーゼル燃料を導入することで、CO2排出量が最も少ない貨物輸送モードである貨物鉄道の優れた環境特性をより活かし、「JR貨物グループ長期ビジョン2030」で掲げた「グリーン社会の実現」という価値の提供に取り組む。さらにJR貨物グループは、より一層ESGを意識した経営に取り組むことで総合物流企業グループとして、SDGsの実現や物流を取り巻く諸課題に向けて貢献していくとしている。

両社はこれからも双方の持つ強みを活かしながら、地球環境に配慮した活動を推進し、持続可能な社会の実現を目指して取り組んでいく。

■越谷貨物ターミナル駅での使用について
使用開始日: 10月1日
調達量: 2388L/年
用途: 越谷貨物ターミナル駅 構内移送用トラックの燃料

なお、今後は、トラックだけでなくフォークリフトや機関車への使用拡大や、他の貨物駅での使用を検討するとしている。

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