JR貨物(日本貨物鉄道)は10月15日、九州向けEF510形式交直流電気機関車「ECO-POWER レッドサンダー」301号機を製作し、九州での運行開始に向けて車体に新たな塗装を行うと発表した。
JR貨物は2001年からEF510形式交直流電気機関車の製作を開始し、本州の日本海縦貫線や東海道線、山陽線の貨物列車けん引に使用している。
また、九州で運行しているED76形式交流電気機関車とEF81形式交直流電気機関車の置換用としてEF510形式を導入することとし、現在、九州向け量産先行車1両(301号機)の製作を進めている。
今回製作するEF510形式は、本州で運行しているEF510形式とは異なる仕様とし、「JR貨物グループ長期ビジョン2030」で掲げた「グリーン社会の実現」という価値を提供するため、貨物鉄道輸送における消費電力削減に向け、交流回生ブレーキを実装。
これに合わせて、車体の塗装を変更し、従来のEF81形式(303号機等)で親しまれている銀色をベースとしつつ、「ECO-POWER レッドサンダー」の愛称を継承したデザインとする。
「ECO-POWER レッドサンダー」301号機は、12月16日に車両メーカーから出場し、2023年3月に運行を開始する予定。