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エミレーツスカイカーゴ/ボーイング機新規導入などで輸送力拡大

2021年11月19日/IT・機器

エミレーツスカイカーゴは11月19日、2022年に「ボーイング777F型機」を新たに2機導入し、2023年から2024年に、「ボーイング777-300ER型旅客機」の4機を貨物機に改修すると発表した。

<契約締結の様子>
2021119emiretes1 - エミレーツスカイカーゴ/ボーイング機新規導入などで輸送力拡大

2021119emiretes2 - エミレーツスカイカーゴ/ボーイング機新規導入などで輸送力拡大
エミレーツスカイカーゴでは、2022年4月と6月に受領予定の新造のボーイング777F型機2機の発注契約をボーイングと締結した。

同社では、新たに2機の貨物機が加わることで、顧客サービスがさらに強化され、オペレーションの機敏性と柔軟性が向上するとしている。

ボーイング777F型機は、2009年以来、エミレーツカーゴの貨物事業の重要な柱として、オペレーションの中核を担う貨物機で、世界6大陸の目的地に向けた定期便やチャーター便での運航を行ってきた。コロナ禍でも世界各地への重要な貨物輸送で大きな役割を果たしたという。

一方、「ボーイング777-300ER型旅客機」の貨物機への転用では、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)と、機体を改修する契約を結んだ。

改修された貨物機は、ボーイング777F型機よりもパレットポジションが最大で10カ所追加されるため、EC商品を含む低密度貨物をより多く輸送することが可能になる。

そのため、エミレーツスカイカーゴが展開する世界各地の路線で、容積貨物の積載率が特に高いトレードレーンを中心にメインデッキの貨物容量が拡大するという。改修機の積載能力はボーイング777F型量産貨物機に近く、双発機は業界標準の貨物機よりも貨物輸送量の効率が高くなる。

4機の改修プログラムは2023年初頭に開始し、2024年に完了する予定。1機あたりの作業期間は約5か月になる。また、IAIとの契約では、後の段階でさらにボーイング777-300ER型機の改修を行うオプション権も含まれるとしている。

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