エミレーツ航空は10月16日、貨物部門を手がけるエミレーツ・スカイカーゴによる、日本市場での温度管理輸送の取り組みについて発表した。
それによると、エミレーツ・スカイカーゴでは、日本から世界各地へ約48時間以内に貨物を届けることができる迅速な輸送能力と併せて、輸送貨物の温度管理インフラに多大な投資を行い、日本での医薬品輸送を強化しているという。
同社の取り組みについて、エミレーツ航空のサティシュ・セティ(Satish Sethi)日本支社長は「日本の高い輸出ニーズに確実に応えられるよう、エミレーツ・スカイカーゴはデジタル技術の進化と併せて、徹底して優れた温度管理輸送システムの整備を追求してきた。これは、積極的にイノベーションの導入に取り組む当社の姿勢を表しており、医薬品輸送における最高レベルの基準を実現する上で欠かせない取り組みだ」とコメントしている。
また、エミレーツ・スカイカーゴは、EUの医薬品輸送のための適正流通基準(GDP)準拠の下、Bureau Veritasによる認証を取得した。同認証の取得は、同社が輸送中の医薬品の完全性と品質維持に取り組み、品質に関する業界基準を遵守していることの裏付けでもある。
このほか、エミレーツ・スカイカーゴは顧客体験の効率化のために、CargoAiのマーケットプレイスソリューションであるCargoMARTとの提携を通じて、デジタルイノベーションの導入も進めている。
CargoMARTの対象が拡大されて日本でも利用可能になったことで、エミレーツ・スカイカーゴのグローバルスケジュール、関税や契約のレート、利用可能な貨物容量がリアルタイムで確認できるようになり、顧客は24時間いつでも同社のサービスを予約できるようになった。
エミレーツ・スカイカーゴとCargoAiの連携で、今後はCargoAiのデータベース上で1万以上の輸送業者がエミレーツ・スカイカーゴのサービスを利用できるようになり、グローバル展開がさらに強化されることになる。
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