苫小牧埠頭は3月10日、北海道の農水産品や加工品等の輸出を拡大するため、苫小牧港利用促進協議会による支援を活用して、4年目となるシンガポール向けの冷凍冷蔵小口混載輸送事業を継続すると発表した。
同事業は、苫小牧港が「食」の国際物流拠点化を目指すため、海上コンテナ1本に満たない小・中ロットの貨物や、航空運賃では割高となってしまうような道産食品に対し、2020年6月に竣工した温度管理型冷凍冷蔵倉庫「北海道クールロジスティクスプレイス」を集約拠点とした冷凍冷蔵小口混載輸送を実現し、低コストな海上運賃の提供と安定したコールドチェーンによって北海道の食の輸出促進を図るもの。
また、冷凍冷蔵小口混載輸送の提供とともに、潜在的なシンガポール側の購買ニーズを探し出し、同サービスを活用した新たな商流づくりの可能性も模索する。
■冷凍冷蔵小口混載輸出の概要
仕出し港:苫小牧港
仕向け港:シンガポール
期間:2022年4月~2023年3月
頻度:1回/月
温度帯:冷凍・冷蔵
海上輸送日数:約18日間