日本GLPは3月18日、岡山県総社市で延床面積3万2393m2の先進的物流施設「GLP岡山総社III」の竣工式を実施した。
＜GLP岡山総社III＞
＜左から「GLP岡山総社III」「同I」「同II」（一番右端は岡山郵便局）＞
同施設は、両備ホールディングスが開発・造成した「岡山総社IC流通センター」内に立地。岡山自動車道「岡山総社IC」に至近で、山陽自動車道へのアクセスも良く、近畿、中国、四国、九州地方をつなぐ、西日本の物流結節点として広域配送に適した立地となっている。
テナント企業は日本郵便、ダイオーロジスティクス、ジップ（DM発送事業者）、滝川（理美容商社）の入居が決定しており、竣工時点で満床となっている。
＜庫内＞
施設面では汎用性の高い基本的な倉庫仕様に加えて、1階の床耐荷重を2.0トン／m2に向上。トラックバースを施設の両面に備えることで物流業務の効率化をサポートするほか、バースには出幅5.5ｍの庇と高さ5.2ｍのオーバースライダーを設け、雨天時にも作業しやすい環境を整えている。
＜コンテナ休憩室＞
そのほか、就労環境への配慮としては、庫内で働く人やトラックドライバーが利用できるコンテナハウス型の休憩スペースを屋外に設置。環境面では太陽光発電パネルを屋上に設置し、電力の自家消費を予定している。
さらに、隣接する「GLP岡山総社I」「同II」との一体運用により、カフェテリア・売店、駐車場などを共同利用できることに加え、緊急時の免震施設としての管理機能や防災機能を連携することで、テナントの円滑で安心・安全な施設運営に貢献する。
＜日本GLPの帖佐 義之社長＞
日本GLPは、2013年2月に「GLP岡山総社I」、2015年10月に「同II」を竣工しており、同地において約10年で3棟の物流施設を竣工させている。このうち「GLP岡山総社I」は、同社が開発を手がけた物流施設で初の竣工物件だった。
総社市での物流施設開発について、日本GLPの帖佐 義之社長は「10年前は西日本の物流適地といえば大阪や神戸、広島などが有名で、総社市の認知度はまだ低かったが、当社では地理的な条件などからここが物流適地であると早くから確信し、開発を進めてきた。現在ではポテンシャルが認識されるようになり、今回竣工した『GLP岡山総社III』も満床状態で竣工を迎えることができた」とコメント。
また、同用地を開発した両備ホールディングスの松田 敏之社長から「ぜひ総社市で4棟目も作って頂きたい」というメッセージに対しては、「ご縁があれば検討していきたい」（帖佐社長）と答えた。
■「GLP岡山総社III」概要
所在地：岡山県総社市
敷地面積：2万1583.19m2
延床面積：3万2392.86m2
構造：地上3階／耐震・鉄骨造
着工：2021年5月
竣工：2022年3月
認証取得：CASBEE認証
