ヤマトホールディングスは4月11日、「KURONEKO Innovation Fund」(運営者: グローバル・ブレイン)を通じて、高性能な小型風況観測センサー「ドップラー・ライダー」を開発するメトロウェザーに出資を実行したと発表した。
メトロウェザーは、長年の研究で培ったリモートセンシング技術と信号処理技術を基に、高性能な小型風況観測センサー「ドップラー・ライダー」の開発を行っている京都大学発のスタートアップ企業。
ドップラー・ライダーは、空気中の微粒子などに赤外線レーザーを3次元スキャンしながら照射することで、対象物からの散乱光を検出し、ドップラー効果を用いて、風向きや風速をリアルタイムに計測することができるデバイス。空間的・時間的に高解像度な風況データを観測できるドップラー・ライダーは、今後普及が見込まれるドローン管制に風況データの提供を実現する技術として期待されている。
また、メトロウェザーは、国内の多くの企業と実証実験の実績を誇り、2021年からは米国のNASAとの共同実証実験プロジェクトも開始している。
今回、メトロウェザーの世界的に高い技術や競合優位性、強力な市場ポジショニングを評価し、出資を決定したもの。「KURONEKO Innovation Fund」のポートフォリオにメトロウェザーを組み入れることで、気象観測や風況データ活用の知見を深め、ドローンを活用した「新たな輸送モード」の構築など、新たな価値提供に役立てることを想定している。
■メトロウェザー
所在地:京都府宇治市大久保町西ノ端1-25宇治ベンチャー企業育成工場6号
事業内容:リモートセンシング技術を応用した大気計測装置の開発・製作・販売。 気象情報とIoTを組み合わせたマーケティングおよびソリューションの提供
WEBサイト
https://www.metroweather.jp
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