セイノーホールディングスは11月17日、オープンイノベーション推進室と人事部が主導し、コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)出資先スタートアップ企業との人的交流を通じて「出資先支援」と「人財育成」を両立する新たな出向制度を開始したと発表した。
<セイノーからの出向者(写真前列中央)とShippioのスタッフ>

その第一弾として、国際物流のDXを推進するShippioへ、同社グループ会社から従業員が出向し、業務を開始している。
今後も複数の出資先企業への展開を進め、出資先の価値向上と人財育成を両輪で推進しながら、共創によるバリューチェーン全体のイノベーション創出に取り組んでいくとしている。
人財交流によるセイノーHDの狙いは、マルチタスクやスピーディーな意識決定が行われる環境下でのスキル習得や実務経験を通して、柔軟な発想と高い視座を養い、イノベーティブな将来のグループ経営幹部候補を育成することを目的としている。Shippioの先進的なDX推進の取り組みや組織文化を肌で感じることで、セイノーグループとしてのオープンイノベーションを加速させ、人財育成と出資先企業価値向上を両輪で推進していく。
また、Shippioの狙いは、セイノーHDの実務経験を持つ人財を迎え入れることで、現場のリアルな知見や課題感を学び、Shippioのサービス向上や、顧客ニーズに即した新機能開発への気付きを得られる効果を期待している。また、企業の第一線で活躍している人財から業務設計ノウハウやマネジメントスタイルを吸収し、Shippioの組織基盤強化にも繋げることを目指す。
なお、出向の概要は、出向期間が1年間(予定)、配属部門がShippio デジタルフォワーディング事業(Shippio Forwardingの中核を担うオペレーション部門)、業務内容はこれまでの実務経験を活かし、部門責任者と共に既存業務の改善や新たなサービス機能の企画立案等を担う。
Shippio/コーポレートミッション・ビジョン刷新、実現へ指針発表