デカルト・データマインは4月11日、アジア発米国向け(往航)3月分と米国発アジア向け(復航)2月分のコンテナ輸送量実績データを発表した。
<アジア10か国・地域発米国向けコンテナ輸送 月次トレンド比較 3月>
それによると、3月のアジア主要10か国・地域発米国向け(往航・母船積み地ベース)は180万1766TEU(前年同月比0.4%増)となった。中国発が2.4%減となる中、ベトナム発とインド発の拡大に支えられ、辛うじて21か月間連続プラスを維持。単月実績でも過去最多を更新した。
国・地域ごとの輸送量は、1位の中国発(シェア57%)が2.4%減で22カ月ぶりに前年を下回った。上海港など主要港の取扱量が9%現象しており、コロナ感染対策の影響とみられる。
以下、2位は韓国発(シェア11%)で4%増、3位はベトナム発(シェア8.5%)で10.7%増と続いた。日本発(シェア2.1%)は9位で13.1%減(荷受地ベース1.5%増)だった。
品目ごとの輸送量は、1位が家具類(シェア19.4%)で6.3%増、2位が機械類(シェア10.4%)で1.9%増、3位がプラスチック(シェア8.2%)で18.3%増となった。
なお、米国での輸入港ごとの取扱量については、ロスアンゼルス、ロングビーチが前月から両港とも16%増と改善、前年比もそれぞれ3%減、1%減と減少幅は縮小するも、ニューヨーク/ニューワークが14%増、ヒューストンが33%増など、東岸・ガルフへのシフト傾向が依然継続している。
<米国発アジア10か国・地域向けコンテナ輸送 月次トレンド比較 2月>
米国発アジア主要10か国・地域向け(復航・最終仕向地ベース)の2月分は45万5759TEU(2.9%減)となった。中国向けが0.4%増、また日本とインド向けが二桁増だったものの、アジア向けは二桁減が続いており、合計では8か月連続のマイナスとなった。
国・地域ごとの輸送量は、1位の中国(シェア28.6%)が0.4%増、2位の日本(シェア13.5%)が15.1%増、3位の韓国(シェア12.0%)が1.2%減と続いた。
品目ごとの輸送量は、1位がパルプ・古紙(シェア17.0%)で0.1%減、2位が牧草・豆類(シェア15.1%)で5.3%増、3位が調整飼料(6.1%)で0.2%減となった。
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