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ESR/中京圏最大級、三重県に15.5万m2の物流施設竣工

2022年05月13日/物流施設

ESRは5月13日、三重県桑名郡木曽岬町に敷地面積7万9096m2・中京圏最大級の延床面積15万5332m2の4階建てマルチテナント型物流施設「ESR 弥富木曽岬ディストリビューションセンター」(弥富木曽岬 DC)が4月28日に竣工したと発表した。

<竣工した「弥富木曽岬 DC」>
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<位置図>
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<「弥富木曽岬 DC」動画>

「弥富木曽岬 DC」はESRとして全国で26件目、中京圏では「レッドウッド名古屋南 DC」、「レッドウッド弥富 DC」、「ESR 名古屋大高DC」、「ESR 愛西 DC」に次ぎ、5件目の竣工プロジェクトとなる。

「弥富木曽岬 DC」は三重県桑名郡木曽岬町の木曽岬干拓地工業用地の第一期分譲区域内の三重県道108号木曽岬弥富停車場線沿いにあり、国道23号(名四国道)「木曽岬 IC」より 2.8km、伊勢湾岸自動車道「湾岸弥富 IC」より 9.6km、同「弥富木曽岬 IC」より11.8kmと交通アクセスに優れている。

また、名古屋港鍋田ふ頭コンテナターミナルまで約13km、中部国際空港セントレアまで約46km、名古屋市中心部まで25km、と名古屋市の消費地(内陸・湾岸部)のみならず、東海全域、関西・関東地方への戦略的拠点として、非常に多くの需要が見込まれる立地。さらに、2021年5月に名古屋第2環状自動車道の名古屋西JCT-飛島JCT(伊勢湾岸自動車道との連結点)が開通し、名古屋市内への高速道路の利便性がさらに向上した。

建物の最大幅は約410m、1階から4階まで全フロアに直接乗り入れ可能な上り下り専用のダブルランプウェイ式で、ワンウェイ動線を確保している。片面車路につき、荷捌きのスペースも確保できる構造。1階は低床式倉庫、2階から4階は高床式倉庫とし、トラックバースは1階61台、2階から4階は各56台、合計229台設置。

<倉庫(1階・低床式) >
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<倉庫(4階・高床式)>
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倉庫部分は小割対応の設計で最小区画1500坪、最大約1万坪のワンフロアオペレーションが可能。

大型機械部品等の重量物にも対応できるよう、1階の床荷重は2t/m2エリアと 3t/m2エリアを設け、2階から4階は1.5t/m2を確保し全フロアで2.5tのフォークリフトが走行可能(1階3t/m2エリアは3.5tのフォークリフトが走行可能) 。

有効高は1階5m-6.8m、2階・3階5.5m、4階6m-7m、全フロアの柱ピッチは11m×10.5mと保管効率の良いスパンを確保。敷地内には53台分の大型トラック待機場も完備している。また、高圧電力の供給により、ロボティクス、マテハン、人用空調、ハイスペックなシステム導入など、より多種多様なニーズに応えることができる。

<KLÜBB Lounge>
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<KLÜBB Shop(厨房設備設置前)>
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<テラス席>
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木曽川河口のデルタ地帯に広がる木曽岬町は平坦な土地であることから、最上階にあるラウンジ「KLÜBB Lounge クラブラウンジ」は、あえて起伏のある「柱状節理」のモチーフを用い、動きのある洞窟状の空間デザインにした。コロナ禍の社会的要求から、換気の重要性や屋外空間の有用性を見直し、天井を高くし、テラス席を設けた。どの席からも大きく取った窓越しに木曽岬町と鍋田川の眺望を楽しめ、テラスから北側を見渡すと御嶽山を望むこともできる。

「弥富木曽岬 DC」の近辺にはコンビニエンスストアや商業施設が無いため、ラウンジに併設したショップ「KLÜBB Shop クラブショップ」には揚げ物や出来立てのお弁当も提供できる厨房設備も設置予定。

<メインエントランスホール>
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<1階エレベーターホール>
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メインエントランスホールは「訪れる人に和み和らいでほしい」という想いを込め、ESRとして初めて「和」をデザインコンセプトとし、自然豊かな木曽岬町の名所である鍋田川堤桜並木をモザイクタイルで描き、天然の竹林を取り入れた空間にした。天然アロマの心地よい香りで、安らぎも演出。

エントランスホールと⼀体の和の空間であるエレベーターホールには、桜模様を散りばめた障子を設え、枯山水を取り入れている。3つ並んだ石は左からESR(赤石)、木曽岬町(木曽石)、三重県を意味し、三者が⼀丸となって本プロジェクトを成功させることを願い、2対異なるデザインで配している。

<左から、女性用パウダールーム、コインランドリー、ワークブース>
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その他、個別ブースと更衣室を備えた女性用のパウダールームを館内数か所に配し、ESR初のアメニティとして、コインランドリー(2台)、個室型のワークブース(2室)も導入した。また、新型コロナウイルス等の感染拡大防止の観点から、建物入口のインターホンに紫外線殺菌装置、各階休憩室に空気清浄機も設置。ドライバーに利用してもらえる休憩室とシャワー室も完備している。

敷地内には普通自動車443台(内、優先駐車場4台)、バイク59台、自転車220台の駐車スペースも用意し、通勤の利便性もサポートする。

環境への取り組みは、弥富木曽岬DCは環境や省エネルギーに配慮した評価として、CASBEE Aランク、BELS最高位5スター認証も取得している。

全館LED照明、トイレ・喫煙室・共用部の人感センサーに加え、倉庫にも人感センサー照明を設置。さらなる省エネルギーを図るため、テナント企業のレイアウトに合わせエリアごとに照明の点灯区分を自由に設定できる、画期的な環境配慮型照明システムも初導入した。

AI技術を活用した植栽灌水システムも初めて採用。屋上に太陽光パネルを設置し、3MW規模の自家消費型太陽光発電システムも稼働予定だ。

BCP対策については、非常用自家発電設備を設置し、停電時でも⼀定時間、防災センター、荷物用エレベーター、トイレ等の⼀部使用が可能。また、全フロアのトラックバースに手動で開放できるオーバースライダーを採用し、停電時でも荷捌きが可能。備蓄倉庫も設置し、災害に備える。

■概要
名称:ESR 弥富木曽岬ディストリビューションセンター
所在地:三重県桑名郡木曽岬町新輪1丁目3番4
敷地面積:7万9096m2 (2万3926坪)
延床面積:15万5332m2(4万6988坪)
⼯事期間:2020年12月1日~2022年4月28日(17か月)
構造:地上4階建て 耐震・耐火建築物 RC+S造
総投資額:約270億円
用途地域:市街化調整区域(木曽岬干拓北部地区地区計画)
企画:ESR(スチュアート・ギブソン、武田 諭・山﨑 拓生)
設計・施工:戸田建設 名古屋支店
ラウンジデザイン:タカトタマガミデザイン
アクセス:(車)伊勢湾岸自動車道「湾岸弥富 IC」より 9.6km、「弥富木曽岬 IC」より 11.8km/国道 23 号「木曽岬 IC」より 2.8km (電車)近畿日本鉄道名古屋線「近鉄弥富駅」より 9.3km 名古屋市中心部まで25km/名古屋港鍋田ふ頭コンテナターミナルまで 13km/中部国際空港セントレアまで 46km

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