ACSLは7月14日、国産産業用ドローンの新ラインナップ「PF2-AE(Advanced Edition)」の受注を8月から開始すると発表した。
<物流、インフラ点検、災害/警備に特化した3機種をラインナップ>
「PF2-AE」として、用途別に使いやすくカスタマイズした「PF2-AE Delivery(物流)」「PF2-AE Inspection(インフラ点検)」「PF2-AE Disaster Relief/Patrol(災害/警備)」の3タイプを展開する。
このうち、物流に特化した「PF2-AE Delivery」は、LTE通信を標準搭載することで、目視外飛行が可能。最大重量1.5kgの荷物を搬送可能で、2台の送信機によって離着陸地点を監視、マーカー着陸機能により着陸マットを認識し、精密に着陸することができる。
また、「ACSL-PF2」各機種には、基地局GCS(グランドコントロールシステム)として、小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」と同様のGCSである「TAKEOFF」を搭載。UI(ユーザーインタフェース)も改善し、より直感的な操作が可能になっている。
ACSLは産業用ドローンについて、既存の中型プラットフォーム機体「ACSL-PF2」で多くの企業と実証実験に取り組み、物流、インフラ点検、災害、警備・巡回の分野でドローンを導入するにあたっての課題や必要な機能、スペックに対する知見を蓄積してきた。
これにより、各分野に特化したドローンに必要な仕様が明らかになってきたことから、これまでの実証実験での実績や経験を生かし「PF2-AE」3機種を開発、販売することとした。
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