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川崎汽船/舶用バイオ燃料を使用した鋼材輸送船の試験航行を実施

2022年08月26日/IT・機器

川崎汽船は8月26日、バイオバンカーの先駆的な供給会社であるGoodFuelsと舶用バイオ燃料の供給契約を締結し、JFEスチールの協力のもと、同社運航のスープラマックス型バルクキャリア「ALBION BAY」において舶用バイオ燃料を用いた試験航行を実施したと発表した。

<舶用バイオ燃料の供給の様子>
20220826kawasaki1 - 川崎汽船/舶用バイオ燃料を使用した鋼材輸送船の試験航行を実施

20220826kawasaki2 - 川崎汽船/舶用バイオ燃料を使用した鋼材輸送船の試験航行を実施

同社でのバイオ燃料の試験航行実施は、昨年11月の自動車専用船に続いて2回目となる。

この船は本年7月24日にJFEスチール西日本製鉄所において熱延コイルの積載を完了し、揚地パキスタンに向けて航海を開始した。8月3日に航路途中のシンガポール港でGoodFuels社より舶用バイオ燃料の供給を受け、シンガポール出港後に舶用バイオ燃料を用いた試験航行を行い、8月16日に揚地へ到着した。

一般的にバイオ燃料は環境負荷低減が可能な代替燃料であり、既存の舶用ディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用することができる。バイオディーゼル単体は従来の化石燃料と比べてライフサイクル(原料の栽培から最終的な燃料利用迄)で約8割から9割のCO2削減効果が期待できる。今回のトライアルではこのバイオディーゼルと従来の化石燃料を混合したバイオ燃料を使用している。

また、同社運航のケープ型バルクキャリアにおいても、同様の試験航行をJFEスチール向け原料輸送で計画しており、顧客のサプライチェーンでの海上輸送全体で脱炭素化への貢献を目指すとしている。

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