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住友商事/神奈川県大和市に11.2万m2のマルチ型物流施設竣工

2022年09月02日/物流施設

住友商事は、神奈川県大和市に開発を進めていた消費地近接型物流施設「SOSiLA中央林間」を竣工した。

<SOSiLA中央林間外観>
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同施設は地上5階建て、シリーズ最大規模となる延床面積11.2万m2のマルチテナント型物流施設。希少性の高い危険物倉庫も併設している。東名高速「横浜町田IC」5km、首都圏中央連絡自動車道「圏央厚木IC」6kmに位置し、都心部および広域にもアクセスでき、また神奈川県内陸部の人口密集エリアに位置し、ラストワンマイル配送も可能な好立地。小田急電鉄江ノ島線・東急電鉄田園都市線「中央林間駅」から1.3kmと、就労環境も整っている。

特徴は同施設のラウンジに導入したスマートガラス「View Smart Windows」。2007年にシリコンバレーで創立されたテック企業であるView社(米国・ミルピタス)が開発したもの。

<ラウンジの外に面する窓に「View Smart Windows」を導入>
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<日射量に応じて窓の色を自動調整することで光量を最適化>
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「View Smart Windows」は、屋上に設置したセンサーとAIを利用し、日射量や屋外の状況に応じて窓の色を自動調整することで差し込む光量を最適化する。空調や照明によるエネルギー消費を最大20%削減する効果が期待でき、ブラインドを開閉する人的作業負担も軽減する。スマートガラスの導入は日本の物流施設で初の試みで、このほかリサイクル建材の使用、太陽光パネルやポケットパークの設置など、社会価値・環境価値に資するさまざまな取り組みを行っている。

さらに、SOSiLA中央林間では、同社が開発した物流現場効率化ソフト「Smile Board Connect」と提携し、入居テナントは一定期間ソフトを無料で利用できる。同ソフトは、各工程の進捗をリアルタイムで可視化でき、作業計画の作成などさまざまな機能により物流現場を効率化するツール。

なお同社は、同施設を含め計15棟の物流施設を竣工し、総延床面積は105万m2超、資産規模は2700億円となっている(自社資産に限らず、同社が投資するファンドの保有資産なども含む。開発物件は完成時の資産規模)。

■施設概要
名称:SOSiLA中央林間
所在地:神奈川県大和市中央林間西3-7-1
用途地域:工業地域
敷地面積:4万6257m2(1万3993坪)
延床面積:11万2251m2(3万3955.92坪)
構造・階数:RC-S造5階建てランプウェイ型
アクセス:横浜町田ICから5.4km、中央林間駅から1.3km
竣工:2022年8月
倉庫用積載荷重:1.5t/m2
フォークリフト:2.5t規格まで倉庫内走行可能
天井高:5.5m
柱間隔:11.5m
駐車場台数:普通車263台、10t車10台
バース台数:10t車 基本183台、最大198台
荷物用EV:2基
垂直搬送機:将来対応可

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