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野村不動産、IHI/16.3万m2の大規模物流施設、横浜市に開発

2022年09月12日/物流施設

野村不動産とIHIは9月12日、物流の労働力不足の解消と更なる物流効率化への貢献を目指し、自動倉庫のシェアリングサービスをはじめとした取組を行う大規模物流施設「(仮称)Landport 横浜杉田」の開発に着手したと発表した。

<国際物流総合展に出展予定の模型と導入予定の立体型自動倉庫 CG パース(参考)>
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なお、自動倉庫のシェアリングサービスは両社の物流施設開発に於いて初の取組となる。

(仮称)Landport 横浜杉田の特徴は、首都高速湾岸線「杉田 IC」より約 0.9kmと近く大消費地である横浜や東京都内へのアクセスが良く配送利便性に優れた立地。1階に両面バースを設置し、宅配・配送事業者の入居を想定した設計としている。各フロアから1階に荷物の移動が可能な搬送機を設置し、施設内においても配送効率性を高めた施設計画としている。

物流効率化、省人化への取組として、賃貸物流施設に於いて初となる立体型自動倉庫を施設内にビルトインで設置し、季節波動や生産波動に合わせた利用を実現する保管サービスの提供を予定。それにより入居企業は、機動的な保管容量の確保とフレキシブルな保管期間を実現する。

そのほか、免震構造・80 ㎡を超える防災備蓄庫・非常用発電機(72 時間)設置・津波対策も実施し、災害時における被害を最小限に防ぎ事業継続性に貢献する。

また、地域社会との共生に向けた取組として、大規模高機能型物流施設として地域の新たな雇用創出に貢献する。施設稼働後も、地域交流の仕掛けづくりやイベントなどを行い地域社会との接点を作る。災害時には施設内のカフェテリアや屋上を地域住民に開放を予定しており地域防災に貢献するとしている。

さらに、屋上への太陽光パネルの設置や内装の仕上げ材に木材や再生材料の採用を検討するなど、環境に配慮した施設づくりを目指す。

なお、この施設では、総合物流機器メーカーであるIHI物流産業システム(ILM)をはじめとしたIHIグループの技術力と、カテゴリーマルチ型物流施設の開発・施設運営の実績とまちづくり全般への深い知見をもつ野村不動産のノウハウを融合することで、昨今の物流業界の抱える課題に対し多様な選択肢を提供する。

またIHIと野村不動産の物流施設開発における協業は、今回が初めてとなるが、今後も両社の強みを活かした物流施設開発の展開を検討していく。

<位置図>
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■物件概要
物件名:(仮称)Landport 横浜杉田(カテゴリーマルチ型)
所在地:神奈川県横浜市金沢区昭和町3174
交通アクセス:首都高速湾岸線「杉田」出入口0.9㎞
JR根岸線「新杉田」駅徒歩16分
横浜シーサイドライン「南部市場」駅徒歩3分
敷地面積:7万1034.94m2(2万1488.06坪)
延床面積:約16万3000m2(約4万900坪)
構造・規模:RCS造 地上4階建・免震
着工:2023年4月(予定)
竣工:2025年2月(予定)

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