日本郵船とMTIは10月13日、本船機器の新たなメンテナンス手法(CBM手法)で日本海事協会(NK)から船級認証を取得したと発表した。
現在、船舶の整備指針に用いられているTBM(時間基準保全)は、機器の状態に関わらず定期的な検査を実施する必要があり、補修費用の発生や運航スケジュールへの影響といった課題を抱えている。日本郵船及びMTIは、こういった課題に対応するため、CBM(状態基準保全)に基づいたメンテナンスを実現するための共同研究を船級協会、機関メーカーと2019年11月より実施してきた。
2021年にNKが発行した「CBMガイドライン第2版」に採用された船舶用大型ディーゼルエンジンの軸受の状態を温度データとして監視する手法。
また、船舶運航データと主機主軸受にセンサーを設置することで取得可能となる軸受の温度データを可視化し、船級協会及び機関メーカーとリアルタイムにデータを共有することができる「ディーゼルエンジン主軸受状態監視装置」を開発し、日本郵船が所有する石炭船「能代丸」に実装した。