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アリババ/W11へ向けて海外企業向けに5つの支援策を実施

2022年10月26日/国際

中国EC企業のアリババグループは10月26日、物流部門のツァイニャオ・ネットワークが、11月に開催される中国最大のショッピングイベント「天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル」に向けた、海外企業向けの物流支援策を発表した。

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現時点、ダブルイレブン(W11)の予約販売開始に合わせて、世界中の200港から3億7000万点以上の商品が、ツァイニャオの保税倉庫、中央倉庫、海外GFC倉庫を含むさまざまな倉庫に在庫管理されている。

今年のダブルイレブンに先立ち、ツァイニャオは「越境ECに携わる企業向けの商品管理ガイド」を公開、その中で、倉庫、通関手続き、ラインホールや配送など、中国へ商品を届けるうえで海外企業が困難に感じている分野を特定し、この課題を解決する5つの支援策を公表した。

まずは、輸送時間短縮とコスト削減のために長距離輸送を20%増やし、自社運営の保税倉庫のスペースを倍増させるなど中国向け越境物流サービスを強化した。これにより輸送時間は2〜3日短縮、コストは前年比で最大20%削減されている。

つぎに、通関申告をデジタル化し、税関申告に必要な通関データをバックアップすることで、リアルタイムで異常の検出・対応を実現。また、80%以上の検問所を24時間365日稼働させ、通関プロセスの効率化と滞りのない入出港を可能にすることで、ツァイニャオが連携している中国側全ての港の通関を支援する。

さらに、ダブルイレブンの期間中は倉庫を休まず稼働させ、海外企業が在庫を事前に保税倉庫に預けると同時に継続的に補充することができるようにする。

また、韓国製のコンタクトレンズや、日本製のウイスキー、ペットフードなどの人気のある海外輸入商品を管理するため、中国の主要都市に専門の保税倉庫を開設。これにより、複雑な単品(SKU)管理を必要とする商品についてもスムーズな入出庫を可能にした。

そのほか、海外企業とライブストリーマーの連携を促進し、ツァイニャオの保税倉庫でのライブストリーミング販売を支援。販売された商品は、リアルタイムに更新される物流の状況を確認しながら即座に出荷する。

これらの支援策について、ツァイニャオの孫 輸入サプライチェーン統括部長は「ツァイニャオは、世界中のさまざまな物流の不確実性に対応するために、今年初めて24時間365日対応の保税倉庫の稼働を開始した。当社のスマートな国際物流ネットワーク、中国全土をカバーした倉庫配送ネットワーク、優れたラストワンマイル物流によって、出店企業の時間とコストを効率化することができる」と述べている。

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