アリババクラウドは8月29日、デジタル変革プロセスを加速させることを目的としたプログラム「アリババクラウドDXラボ」の開設について発表した。
このプログラムは、リテールや、ロジスティクスなどの分野に特化し、参加メンバーとの協力のもと、革新的な産業ソリューションの共同開発を行う。
プログラムは、東急不動産や「PEARLY GATES（パーリーゲイツ）」や「MARGARET HOWELL（マーガレット・ハウエル）」などのブランドを展開するアパレル大手のTSIホールディングス（TSI ホールディングス）といった企業が初期のプログラムメンバーとして参加している。
また、ゲーム開発スタジオのJP GAMES、韓国のライブコマース大手企業の LaLa Station、ブロックチェーンソリューションを手掛ける Avalanche、Cloud Navi といった企業もテクノロジーパートナーとして参画し、アニメーション、メタバース、ライブストリーミング、ブロックチェーン、IT サービスサポートなどの技術リソースおよび、関連分野の専門知識をプログラムメンバーに提供する。
現在30社ほどだが、今年度中に50～60社程度になるとみている。アリババクラウド DX ラボは、日本の現地企業が無料で参加できるプログラムであり、現在メンバーを募集中だ。
このプログラムでは、サプライチェーン管理、統合小売、メタバース空間でのインタラクティブな E コマースショッピング、インテリジェントな顧客サービス、デジタルワークスペース通信などの分野で、アリババクラウドとテクノロジーパートナーがプログラムメンバーのサービスをアップグレードするためのクラウドコンピューティングやAIサービス、産業ノウハウ、ソリューションなど幅広いテクノロジーリソースを提供する。
プログラムメンバーとテクノロジーパートナーは、ネットワーキングイベントやテクノロジートレーニングを通じて定期的に交流し、業界のトレンドなどを共有し、次世代の革新的なアプリケーションの開発に取り組みます。さらに、開発された製品やサービスは、それぞれの業界にポジティブな影響をもたらすことが期待されている。
＜アリババクラウドジャパンのユニーク・ソン カントリーマネージャー＞
アリババクラウドジャパンのユニーク・ソン（Unique Song）カントリーマネージャーは、「この新たな取り組みを通じて、セクターを超えた DXとEX（エクスペリエンストランスフォーメーション）を促進するために、日本の主要ビジネスと提携できることを大変嬉しく思う。私たちは共に、最新技術を駆使し、日本や海外で高まるビジネスチャンスを開拓していく。これは、最先端のクラウドテクノロジーを通じて顧客企業とパートナーの成功を実現するという、同社の日本市場に対する長期的なコミットメントにも一致している」と述べた。
