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日本郵船/NBAsia保有のメタノール船2隻が環境貢献で受賞

2022年11月18日/IT・機器

日本郵船は11月18日、同社グループのNYK Bulkship (Asia) 社(NBAsia」)が保有するメタノール専用船「SEYMOUR SUN」(シーモア・サン)と「GROUSE SUN」(グロース・サン)が、シンガポール海事港湾庁(MPA)が主催する「Singapore Registry of Ships (SRS) Forum 2022」において、「Green Ship Certificate Award」を受賞したと発表した。

<表彰式の様子>
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「SRS Forum 2022」は、MPAが毎年開催しているフォーラムで、シンガポール船籍登録機関であるSRSに登録しているシンガポール籍船4400隻のうち、優れたエネルギー効率設計指標(EEDI)を持つ船舶が表彰される。11月17日(現地時間)に開催されたフォーラムでは、NBAsiaから大隈正紀マネージングディレクターが出席し、表彰状を受け取った。

このほど表彰された2隻は、重油だけでなく環境負荷の低いメタノールも燃料として使用できる二元燃料エンジン搭載船。さらに、メタノールを燃料として航行する際に、メタノールに水を加えて燃焼時の温度を下げることでNOx(窒素酸化物)の生成を抑える新技術を採用している。

これにより、従来必要とされていた排ガス再循環システム(EGR)や選択式触媒還元脱硝装置(SCR)などの設備を本船に搭載することなく、IMO(国際海事機関)が定めるNOx3次排出規制に対応し、環境にやさしい輸送に貢献する。

同社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー 」を2021年2月3日に発表、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めている。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022 」を発表した。同社グループは、温室効果ガス(GHG)排出量削減による環境負荷の低い輸送モードを提供することで、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進していく。

■本船概要
<「SEYMOUR SUN」>
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総トン数:3万873トン
全長:186m
全幅:約32.20m
造船所:現代尾浦造船(韓国)
船籍:シンガポール
建造年: 2022年1月

<「GROUSE SUN」>
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総トン数:3万873トン
全長:186m
全幅:32.20m
造船所:現代尾浦造船(韓国)
船籍:シンガポール
建造年: 2022年4月

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