病院やクリニックのDX推進をサポートするスマートスキャンは1月11日、運転従事者(トラック/タクシー/バスのドライバー)303名に対し、「脳の健康」に関する意識調査を実施、調査結果を発表した。
それによると、「2024年から適用される「時間外労働時間の上限規制」について、どのように捉えているか」と質問に対し「とても肯定的」が18.5%、「やや肯定的」が26.4%という回答となった。
肯定的な理由として、「運転時間の見直しにつながると思うから」が61.8%で最多。続いて「ドライバーの働き方に対して、社会的な関心が高まると思うから」が50.7%、「時間外労働が減ると思うから」が44.1%だった。
一方、否定的な理由としては、「収入が減ると思うから」が81.6%、「人手不足が深刻化すると思うから」が36.8%、「時間外労働の時間はほとんど変わらないと思うから」が26.4%などとなった。
また、自身の健康状態についての質問では約3人に1人が、「自身の『脳』の健康状態に不安あり」と回答。理由として、6割以上が「長時間運転に集中する必要がある仕事だから」や「生活リズムが不規則だから」と回答した。
このほか、「運転従事者として何歳まで働き続けたいか」という質問に対し、現役運転従事者の7割以上が「60歳以上でも働きたい」と回答。そのためには、「給与など待遇の改善」(67.0%)が重要と回答した。
こうした調査結果を受け同社は、「運転従事者が健康で安心して業務を行うことは、サービスの向上にもつながるため、健康的に長く働きやすい環境を整えることが、今の運送・物流会社に求められているのでは」としている。
なお、2022年6月24日に厚生労働省から発表された2021年度「過労死等の労災補償状況」によると、脳・心臓表疾患の請求、決定および支給決定件数は56件で、輸業・郵便業の道路貨物運送業」が他の業種に比べ高い。また職種別にみると「輸送・機械運転従事者」の比率が高いことがわかっている。
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