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山九とスタンデージ/製造業の調達業務7割削減、新サービス開発

2023年04月10日/IT・機器

山九とSTANDAGE(以下、スタンデージ)は4月10日、製造業向けに製造部品の調達業務効率化を実現する新サービス「ロジファイ」の提供を開始したと発表した。

<「ロジファイ」概要(イメージ)>

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サービス名の「ロジファイ」は「ロジスティクス」と「ファイナンス」を融合し縮めたもの。同サービスはスタンデージのデジタル技術と山九のロジスティクス機能を掛け合わせることで、製造業の部品発注や在庫管理、仕入れ先との決済に至るまで、調達業務フローを効率化し、棚卸資産のオフバランスや資金繰り改善にも寄与する。サービス提供開始以前の実証では、同サービスの仕組みを導入することで、調達手数料50%、調達作業時間70%の削減に成功している。

製造業における調達では、発注・物流・決済といった業務をそれぞれ個別の手法やシステムで管理することが常態化している。このため、プロセスが進む都度、個別の作業や対応が発生し、調達業務を煩雑にする一因となっていた。こうした背景から、スタンデージと山九がそれぞれの強みを持ち寄り、またファイナンス面では大手金融機関の協力を得ることで、「ロジファイ」の開発・提供に至った。

同サービスは異なる業務プロセスの窓口を一本化し、一括で請負・管理できるスキームを両社で構築し、調達業務の課題解決に貢献する。また、大手金融機関各社と協力することで、部品調達の際に必要な資金のタイムリーな調達も実現する。

スタンゲージは2017年3月設立。同年12月にナイジェリアオフィスを設置し、21年にはケニア、南アフリカ、エジプトにも現地法人を設立。貿易の売り手と買い手のマッチングから、決済・ファイナンス、貨物配送に至る、全ての貿易業務を完結できるデジタル貿易総合サービス「デジトラッド」を提供している。

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