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井本商運/内航コンテナ船がシップ・オブ・ザ・イヤー部門賞受賞

2023年05月19日/IT・機器

井本商運は5月19日、日本船舶海洋工学会が主催する「シップ・オブ・ザ・イヤー2022」に応募し、内航コンテナ専用船「のがみ」が「小型貨物船部門賞」を受賞したと発表した。

<小型貨物船部門賞受賞の「のがみ」>
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「シップ・オブ・ザ・イヤー」は、日本船舶海洋工学会が、毎年日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船を選考して授賞するもの。33回目となる今年は合計8隻が選考の対象となった。

今回の受賞対象となった670TEU型内航コンテナ船「のがみ」(2022年4月就航、旭洋造船建造)は、2015年就航の「なとり」をベースに、波の抵抗を低減する垂直バウやゲートラダー・システム、流線型煙突、フル電子制御エンジンなど新機軸を組み合わせることで、より一層の省エネ運航を可能にした。

また、内航海運業界の課題である船員の減少、高齢化問題への対応として、女性専用区画を含む21室の船室及び大型研修室を設け、内航船員の為の教育機能を持たせた。そして、国交省が掲げる「国際コンテナ戦略港湾政策」の切り札として日本のコンテナハブ港復活の一端を担う大型内航フィーダー船としての運航実績を高く評価されたことが受賞につながった。

同社での運航船としては、2014年の「ふたば」、2015年「なとり」による「小型貨物船部門賞」に続き3隻目の受賞となった。

今回の「のがみ」の受賞は、近年の社会的課題であるモーダルシフトや低炭素社会の実現に加え、内航海運の人材不足といった業界全体が抱える諸問題への解決および持続可能な物流の構築への嚆矢となることが期待されている。

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