味の素は5月29日、F-LINEと取り組んだ海運モーダルシフトの取り組みが、2022年度の海事局長表彰で｢海運モーダルシフト大賞｣を受賞したと発表した。
＜味の素 堀尾 仁 物流企画部長（前列左から2番目）、F-LINE 坂本 隆志 専務（同3番目）＞
＜受賞対象となった取り組みの概要＞
受賞対象となった取り組みでは、味の素の国内食品生産体制の再編に合わせて、CO2削減、自然災害リスク低減、物流業界の人材不足対策を目的とした物流ネットワークの再編をF-LINEと協調して実施。主力生産拠点の一つである三重エリアから東北エリアへの輸送を、全てトラック輸送からフェリー（太平洋フェリー）による直送型の海上輸送に変更した。
これにより、CO2削減による環境負荷低減やトラックドライバー労働時間削減による人材不足対策に加えて、コストダウンも実現した。
＜エコシップマーク＞
国土交通省は、荷主企業と物流事業者等が一体となった環境負荷が少ない海上貨物輸送へのモーダルシフトを促進。また、積極的に取り組んでいる企業に対して、エコシップ・モーダルシフト事業実行委員会がエコシップマークの使用を認めている。
2022年度は、エコシップマーク認定事業者に27社を選出。その中でも、特に革新的で最も環境負荷低減の貢献度が高い企業として、味の素とF-LINEを海運モーダルシフト大賞に選出した。
