国土交通省は7月7日、我が国の貨物の流動状況について、令和3年10月に実施した第11回全国貨物純流動調査(物流センサス)に関し、最終的な調査結果を取りまとめた。
<年間出荷量の推移(出荷産業別)>
それによると、2015年調査から2021年調査の全国貨物純流動量(年間出荷量)は8.2%減少しており、2010年調査から2015年調査の減少率(2.4%減)と比較すると減少傾向は拡大した。2021年調査における年間出荷量は、23億2000万トンで、1日あたりにすると約636万トンの貨物が流動していることになる。
出荷産業別にみると、最も多くの貨物を出荷しているのは製造業で、以下、卸売業、倉庫業、鉱業の順に出荷量が多くなっている。
<年間出荷量の発地域構成の推移>
発地域(全国10地域)別に年間出荷量をみると、関東、中部、近畿の順に出荷量が多くなっている。2015年調査と比較すると、発地域の構成に大きな変化はみられないが、中部のウェイトが高くなっている。
<代表輸送機関別シェアの推移>
代表輸送機関別に流動量をみると、これまでに引き続き、代表輸送機関における「自家用・営業用トラック」の分担率が高い(約85.5%)。また、自家用トラックの分担率は減少傾向が続いており、営業用トラックの比重が高まっている。
<平均流動ロットの推移>
2015年調査でわずかに増加した平均流動ロットは、再度減少傾向となった。一方で、件数ベースから、流動ロットの構成をみた場合、0.1トン未満の貨物の占める割合が拡大している。