国土交通省は7月11日、国際海事機関（IMO）が、7月3日～7日に、第80回海洋環境保護委員会（MEPC 80）を英国ロンドンで開催し、その結果を発表した。
＜GHG排出ロードマップ＞
この会合では、2018年に採択した「IMO GHG削減戦略」を改定し、国際海運からの温室効果ガス（GHG）排出削減目標を「2050年頃までにGHG排出ゼロ」へと強化した。
「2023 IMO GHG削減戦略」に掲げられた国際海運のGHG排出削減目標は、IMOで策定する対策（ルール）により達成を目指す目標として、「2050年頃までに、GHG排出ゼロ」、「2030年までに、ゼロエミッション燃料等の使用割合を5～10％」、「2030年までに、CO2排出（輸送量当たり）を40％削減（2008年比）」を挙げている。
また、GHG排出ゼロ達成のための今後の削減目安として、「2030年までに、GHG排出を20～30％削減（2008年比）」、「2040年までに、GHG排出を70～80％削減（2008年比）」を挙げている。
今回合意された目標を踏まえ、MEPC 81（2024年4月開催予定）以降、国際海運のGHG排出削減をさらに進めるための具体的な対策の立案作業が本格化する見通しだ。
