ロジスティードは7月26日、最新テクノロジーで“事故ゼロ”をめざす安全運行管理ソリューション「SSCVーSafety」に、労務管理の精度向上を支援する「デジタル労務管理」機能を追加したと発表した。
2024年4月から、改正労働基準法が運送事業にも適用され、トラックドライバーの時間外労働制限が厳格化されるとともに、ドライバーの拘束時間や休息時間、運転時間などを細かく定めた改善基準告示も改正される。違反すれば行政処分となる可能性もあり、輸送事業者にはドライバーの勤務を適切に管理することが求められる。
従来のアナログ管理では、管理者がドライバーの正確な労働時間を把握するため、膨大な管理業務が発生する可能性がある。SSCV-Safetyは、輸送の安全を支援するための「予測する・見守る・振り返る」の3つの機能に加え、デジタル点呼簿やデジタル日常点検簿など、デジタルの力で輸送にかかわる管理業務の負荷を軽減する機能を実装しており、今回、輸送事業者の法令遵守をサポートするため、デジタコと連動したドライバーの労務管理機能を追加した。
同機能は、運送会社の労働時間管理・安全管理支援クラウド「JICONAX(ジコナクス)」を導入し、デジタコと連動して走行実績を取得。デジタコの情報と、専用の労務管理ソフトによる出退勤情報から労働時間を正確に自動計算し、改善基準告示の各基準値に対する超過アラートが一目で把握できるのが特徴だ。JICONAXはフルバックが提供する運送/旅客事業者向け労働時間管理・安全管理システムで、タイムカードとデジタコを連携させることで、勤怠や改善基準告示など労働時間管理を正しく行なえるほか、事故記録・ドラレコ映像の管理、免許証や車検証等の期限管理等、安全管理に必要な各種記録をクラウド上で一元管理できる。
また、同機能はデジタコの主要メーカー各社に対応しているため、現在使用中のデジタコと連携が可能だ。これにより、ドライバーの労働時間を正確に可視化し法令遵守を強化すること、労働時間の自動算出による管理業務の効率化、手計算による計算ミスやデータ改ざんを抑止し、業務を適正化するなどの効果が期待できる。
同社はさらに今後、SSCVとJICONAX(ジコナクス)との連携を強化することで、勤務状況を加味した事故リスク予測や、運行指示書への労働時間実績反映など、より精度と利便性の高いサービスの提供を目指すとしている。
ロジスティード/SSCV-Safetyが国交省の過労運転防止機器に認定