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大和物流/福島物流センターを4.6倍に拡張、中継輸送の拠点に

2023年08月02日/物流施設

大和物流は8月2日、福島物流センター(福島県本宮市)の建て替え工事を完了し、同1日に稼働を開始したと発表した。

<福島物流センター>
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<地図>
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<広域図>
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同センターは、東北自動車道「本宮IC」から5.2km、同道と磐越自動車道が交わる「郡山JCT」から8.0kmの距離に位置しており、東北エリアをカバーする2次配送拠点やデポ拠点としての利用が可能だ。

また、「働き方改革関連法」が自動車運転業務に適用され、残業規制が強化される「2024年問題」を目前に、長距離輸送の課題解決に向けた中継拠点の需要が増加する中、宮城県仙台市まで約110km、東京都心部まで約250kmという立地優位性を生かして、首都圏と東北を結ぶ中継拠点としても機能。

建築現場向け資材や産業用機械のほか、需要の高い電子機器関連商品、自動車部品といった幅広い貨物を取り扱い、在庫管理や流通加工、輸配送などの各種物流サービスを提供する。

<空撮写真>
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<内観>
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<トラックバース(袖壁)>
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建て替え工事では、延床面積を建て替え前の約4.6倍となる1万1676m2に拡張。施設内に埃が入りにくい高床式ホームを採用したほか、トラックバースにドックレベラーを設置したことで、衛生管理を伴う貨物や海上貨物の取り扱いにも対応が可能となった。また、トラックバースの一部では庇の長さを20m確保し、袖壁を設置することで、強風や降雪に左右されることなく入出庫作業を行える環境を整えた。

環境に配慮した取り組みとしては、一次エネルギー(天然ガスや石炭などの自然界から得られるエネルギー)の年間消費量を50%以上削減するZEB Readyを達成。外壁の高断熱化とともに、LED照明などエネルギー効率の高い設備・機器を採用し、屋上には約170枚・総発電容量約63kWのソーラーパネルを敷設することで、発電した電力を施設内で自家消費するとともに、化石燃料の電力でないことを証明する「トラッキング付き非化石証書」を購入することで再エネ100%を実現する計画となっている。

■大和物流「福島物流センター」概要
所在地:福島県本宮市本宮字名郷12-3
敷地面積:8432.21m2
延床面積:1万1676.59m2
構造・規模:鉄骨造 地上3階建て 高床式
床荷重:1階2.0t/m2、2・3階1.5t/m2
搬送設備:貨物用エレベーター2基(3.6t:1基、4.6t:1基)、垂直搬送機1基(1.5t) ドックレベラー1基
環境対応:全館LED照明導入、ソーラーパネル敷設(2024年3月頃発電開始予定。年間予定発電量約4万9000kWh)
アクセス:東北自動車道「本宮IC」5.2km、JR東北本線「本宮駅」2.1km
着工:2022年8月31日
竣工:2023年7月31日
稼働:2023年8月1日
施主:大和物流
設計・施工:大和ハウス工業
運営:大和物流

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