全日本トラック協会は8月17日、関係省庁から「熱中症対策の一層の強化について（協力依頼）」、国土交通省自動車局安全政策課長より「夏季における運転者の体調管理の徹底について（要請）」について、周知依頼があったと発表した。
気候変動の影響により、国内の死亡者数は増加傾向が続いており、熱中症は、近年では年間 1000人を超える年が頻発している。厚生労働省の調査によると、職場における熱中症の死傷災害の発生状況（速報値）において、7月までの死傷者数計が過去2番目の多さとなっており、特に7月では最多となっている。例年8月は死傷災害の発生件数が最多となっており、むこう1か月の季節予報では、平均気温が平年より高い見込みとされている。熱中症を予防するなど運転者の体調管理に万全を期すことにより、輸送の安全を確保することが求められる。
体調管理の徹底については、始業点呼時に運転者の健康状態を確実に把握するとともに、運行中に体調の異常を少しでも感じた場合、速やかに営業所に連絡する等の指導を徹底することや、脱帽をはじめ一層のクールビズの取組を進め、こまめな水分・塩分補給を指導する等、運転者が乗務しやすい環境確保を呼びかけている。
＜「熱中症の予防についてのリーフレット」（厚生労働省）＞
