JR貨物が8月18日に発表した7月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが134万5000トン(前年同月比13.3%減)、車扱が67万4000トン(9.0%増)で、合計202万トン(6.9%減)となった。
7月は日常生活がコロナ禍前に戻りつつありインバウンドやレジャー需要が活発化する一方、商品値上げ等により生活物資を中心に個人消費は低迷するなど国内貨物の総物流量は低調に推移しており、大雨に伴う山陽線不通の影響も受け、輸送実績合計は前年を下回った。
コンテナは、食料工業品が、山陽線不通及び現地生産化等により清涼飲料水を中心に伸び悩んだ。積合せ貨物は、山陽線不通に伴う列車運休により減送したほか、化学薬品及び化学工業品は、需要低迷に伴う生産減が続き低調に推移した。
車扱は、セメント・石灰石が前年の出荷調整等の反動増により前年を上回ったほか、石油が外出機会の増加によりガソリン及び軽油等を中心に需要が増加し、増送となった。