LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





三井不動産/マレーシアで初の物流ハブ、現地大手と共同開発

2023年08月24日/物流施設

三井不動産は8月24日、「MITSUI FUDOSAN (ASIA) MALAYSIA」(マレーシア三井不動産)を通じて、現地大手物流会社 PKT LOGISTICS GROUP(PKT社)と共同事業契約書を締結し、マレーシア・ケダ州クリムにおける物流施設事業「クリムロジスティクスハブ」への参画を決定したと発表した。

同施設は延床面積約3万6000m2、うち第1期は約2万2000m2、第2期は約1万4000m2となる予定。なお同事業は PKT 社とマレーシア三井不動産との合弁会社「KULIM LOGISTICS HUB(クリムロジスティクスハブ)」を通じて推進するもので、同社グループ初のマレーシアにおける物流施設事業となる。

<「クリムロジスティクスハブ」 外観 イメージ 奥が第1期 手前が第2期>
20230824mitui1 520x280 - 三井不動産/マレーシアで初の物流ハブ、現地大手と共同開発

マレーシアは人口・経済規模の拡大が続いており、また、貿易額もタイと並ぶ高い水準にあるなど、今後の物流施設の需要拡大が見込まれる、有望な市場だと同社。

同事業の共同事業者である現地大手のPKT社は、マレーシアにおいて幅広い顧客層を有し、物流施設開発でも多くの実績を持っている。同社グループは、これまで国内外で培ってきた物流施設開発のノウハウを最大限に活かし、PKT 社と共同で同事業を推進していく。

同事業は、ペナン港およびペナン国際空港へのアクセスが良好なバターワース・クリム高速道路沿いに所在し、半導体を中心とした電気・電子産業の工場が集積する「クリムハイテクパーク」や自動車関連工場などに近接した立地。こうした立地特性やテナント候補企業の需要に合わせた開発を検討していく考え。

<同事業周辺図>
20230824mitui6 520x295 - 三井不動産/マレーシアで初の物流ハブ、現地大手と共同開発

また、同施設敷地内には、マレーシア国内の物流施設としては珍しいカフェテリアやスポーツジムなど従業員向けの利便施設も設置予定。従業員満足度の向上とともに、他社施設との差別化を図る計画。

<倉庫エリア(第1期)>
20230824mitui2 520x391 - 三井不動産/マレーシアで初の物流ハブ、現地大手と共同開発

<トラックバース(第1期)>
20230824mitui3 520x389 - 三井不動産/マレーシアで初の物流ハブ、現地大手と共同開発

<ドライバー休憩室完成イメージ(第1期)>
20230824mitui4 520x322 - 三井不動産/マレーシアで初の物流ハブ、現地大手と共同開発

<カフェテリア完成イメージ(第1期)>
20230824mitui5 520x322 - 三井不動産/マレーシアで初の物流ハブ、現地大手と共同開発

東南アジアにおける物流施設事業は、タイ・バンコク近郊における海外第1号物件につづき、マレーシアが2か国目の事業展開となる。マレーシアにおいては、これまで分譲住宅事業、賃貸住宅事業および商業施設事業を推進しており、同社は今後も更なる事業拡大を目指していく。

■計画概要(予定)
名称:クリムロジスティクスハブ
所在地:マレーシア ケダ州クリム
交通:ペナン港から約 35km(車で約40分)、ペナン国際空港から約50km(車で約1時間)
敷地面積:約6万2500m2
棟数・構造:第1期 1棟・平屋建て・鉄骨造、第2期 未定
延床面積:約3万6000m2(第1期 約2万2000m2、第2期 約1万4000m2(予定))
設計者:Kun Lim Architect(第1期)
施工者:KURSITA(M)(第1期)
スケジュール(予定):第1期 2023年9月 建物竣工(満床稼働)、第2期 2024年以降 本体工事着工

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース